湯葉とは
湯葉は、豆乳を熱した時に表面にできる薄い膜のことで、大豆の香りと旨味が凝縮されたものです。
大豆と水だけで作られる大豆の栄養が凝縮された自然食品です。
かつて「湯葉」は僧堂生活者の滋養源として貴重な食材でした。
湯葉は高栄養価のうれしい食品
タンパク質はなんと豆腐の約3.3倍で、鉄分は豆腐の約4倍!
大豆の栄養が凝縮された「湯葉」をお豆腐の代わりに食べてみませんか?
木綿豆腐と湯葉の栄養成分グラフ
同じ量の木綿豆腐を1とした時の、生湯葉の栄養価(目安の数値です)
タンパク質を冷や奴1人前(1/4丁100g)で摂ると、湯葉だとたった約30g!
湯葉は豆乳のタンパク質が凝固したもので、 アミノ酸を中心とした栄養価もとっても高いもの。
大豆特有の成分についても、ポリフェノールの 一種である、 イソフラボン、 脂質のレシチンが たっぷり。
とりわけ渋みのサポニンは、 豆を煮ると表面にでる 泡にも多く含まれるため、湯葉でとるのが一番。
植物性タンパク質
植物性のタンパク質は、飽和脂肪酸やコレステロールが少ないのでヘルシーと言えます。
イソフラボン
骨粗しょう症に効果があると言われています。体内の悪玉コレステロールを抑制します。
レシチン
中性脂肪を減らして動脈硬化を予防。
サポニン
抗酸化力で脂質の酸化を防ぎ、 コレステロールやガンや老化の原因となる活性酸素も抑制します。
湯葉(ゆば)の語源・由来
古くは【うば】と言い、室町時代の文献には【豆腐のうば】の例も見られる。 湯葉を【うば】と呼んでいたことに合わせ、シワがある少し黄色い肌にも見えることから、老婆の顔を見立て【姥(うば)】を語源とする説もあるが、 上端の意味で【上(うは)】から変化して【うば】となり、【ゆば】となったと考えるのが妥当である。 【うば】が【ゆば】と呼ばれるようになったのは18世紀の終わりの頃で、【うば】の漢字は【豆腐皮】か【湯葉】であった。 【ゆば】の漢字は【湯波】や【油皮】とも書くが、いずれも当て字である。